ターゲティング型の広告のメリットとして大きいのが、購買意欲の高い層に的を絞って宣伝活動を行える点です。不特定多数のユーザーに向けて広く浅くマーケティング活動を実施するためには、多額の宣伝費が必要です。潤沢にマーケティング活動費を用意できる大企業であれば、メディアをフル活用した大規模な販促活動が出来ますし、多種多彩なサービスや製品を取り扱う総合商社であれば、ユーザーの属性を問わず宣伝した方がリターンが大きいです。
一方で地方の中小企業の場合、自社製品に元々高い関心を持つ世代や性別の方々に向けて、限定的にマーケティングを仕掛けた方がリターンが大きくなります。ターゲットを絞って限定的な広報活動をした方が、宣伝費は安く済みますし、新製品の周知徹底がスムーズに行えます。
ターゲットを厳選した際のデメリットですが、新規顧客の開拓が難しくなる点です。広く浅く自社の情報を伝えるテレビCMや新聞チラシに比べ、ネット上でのテキストやバナーリンクは不特定多数のユーザーの目には触れません。元々自社のサービスや新製品に強い関心を寄せている、購買意欲の高い層に向けて強力なアピールが出来る反面、自社のシェア拡大が狙えなかったり競合他社のユーザーに働きかける力は強くないのが難点です。